【Y評点(財務内容)について】
売上原価が低く、売上利益が多く発生する場合も点数が上がります。
借入が少なかったり、借入が金融機関などでなく個人借入などで支払利息が少ない場合は点数UPになります。
【X1評点(完成工事高)について】
評点の上限を大きく引き下げるため、前回とほぼ同じ完成工事高であっても点数がドンと下がる可能性があります。
【X2評点(自己資本等)について】
今までは売上高対自己資本額・職員数の比率で計算していましたが、今回は自己資本比率ではなく、自己資本額そのままの金額と営業利益と当期減価償却費を加えた金額の2年平均の金額そのものの額が点数に反映され、評価ウェイトも高くなります。(常に自己資本額が多く、利益額の多い大手の企業の点数が上がるようになっています。例外として旧基準で自己資本が少なすぎた場合と売上に対する職員数が少なかった場合は最低点数の切り上げの関係上点数がUPするケースもあります。)
【Z評点(技術者等)について】
技術者の配置を2業種以内に制限。監理技術者の講習を受けている場合等は優遇評価。基幹技能者の資格が増えます。さらに、元請完工高が多い業者にも加点評価をする。
【W評点(社会性等)について】
雇用保険(労働保険)・社会保険(健康保険)・厚生年金に未加入の業者は減点幅が拡大する。建退共・中退共又は特退共・上乗せ労災保険に加入していない場合は点数が伸びないようになっています。許可を取得してからの営業年数が長い業者の点数の加点が多くなりました。逆に営業年数の短い業者は点数が伸びなくなります。
【総合的に判断して】
大企業に有利な経審内容になっています。中小企業の場合では、保険や退職金等の体制が 整っていて、かつ営業年数が長い企業のみ点数がカバーされるようになっています。 |